ほくろの除去

ホクロの除去はさまざまな方法があります。場所やホクロの深さ・形によりどの方法が適するかが違います。

  1. メスで切除し縫縮する方法
  2. 炭酸ガスレーザーによってくり抜く方法
  3. 炭酸ガスレーザーによって数回に分けて手術する方法
  4. ピコレーザーによって色を抜くする方法

1.切除・縫縮法

当院の手術担当は形成外科専門医です。

額、眉間などの顔の一部、頚部、腕、背中、胸などの部位のホクロにくり抜き法を使用すると、手術後の傷がきれいにならないことがあり、むしろメスを使ってホクロを切除して縫い合わせるほうが手術後の傷がきれいになります。

ホクロを含めて紡錐形にデザインして切除後に縫い合わせ、ホクロの直径より約 2.5〜3倍の直線の傷になるようにします。
抜糸が必要です(顔面:5〜7日後、その他:7日後)。場所によっては皮弁形成術など複雑な手術を必要とすることもあります。

  • ピコレーザーによるホクロ治療は保険適応外です。
  • 悪性腫瘍(ホクロの癌など)が疑われるときは、切り取ったホクロは顕微鏡検査(病理検査)を行うことがあります。

2.炭酸ガスレーザーによるくり抜き法

炭酸ガスレーザーによるくり抜き法は、ホクロの境界ぎりぎりまでホクロをレーザーで蒸散させ、除去して欠損した部分の組織を盛り上げて傷を塞いで、治癒させます。

【手術の手順】
  1. ダーモスコピーで観察して悪性の所見がないか確認します。なければ手術となります。
  2. 局所麻酔をおこないます。(10分間)
  3. 炭酸ガスレーザーで蒸散させる部分にマーキングをおこないます。
  4. ホクロを蒸散させます。(5分程度)
  5. 傷に軟膏を塗布して、ガーゼとテープ、または特殊なテープで保護をします。
  6. 手術後最初の3週間は1週間に1回ご来院いただき、傷の具合をチェックされることをお勧めします。

3.炭酸ガスレーザーによる頻回切削治療

ホクロを皮膚表面から浅く削り取る治療を繰り返すことによって、最終的に少しでも傷痕を少なく治療しようというものです。1回1回の傷は皮膚表面か ら浅いので、ホクロの形や深さによっては、メスによるくり抜き法などに比べるときれいに治ります。皮膚の浅いところまでのホクロでは1回の治療で終了しま すが、皮膚の深い部位までホクロの細胞が入り込んでいるタイプでは1回では取りきれないので、複数回の施術が必要になります。繰り返す際には傷が落ち着く までの数ヶ月(赤みが消えるのを目安:3〜6ヶ月)待って、次の施術を行います。

傷痕が少しでも少なくなるのが利点ですが、複数の施術が必要となり、数ヶ月にわたってご来院いただくというのが欠点となります。

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